伝統的工芸品ってどんなものか知っていますか?お土産や歴史の授業で見たり聞いたりしたことがあるかもしれません。このブログでは、伝統的工芸品と「伝統工芸品」の違い、そして「伝統的工芸品」として認定されるための条件について、簡単にわかりやすく解説します!
伝統的工芸品と伝統工芸品の違い
一見、同じように見える「伝統的工芸品」と「伝統工芸品」ですが、実は違いがあります。
- 伝統工芸品:昔から伝わる工芸品のことを幅広く指します。全国各地にあり、国が認めたもの以外も含まれます。
- 伝統的工芸品:日本の文化や技術を守るために、国(経済産業大臣)が認めたものだけを指します。全国で約240品目が指定されています。
つまり、全ての伝統工芸品が伝統的工芸品になるわけではありません!
伝統的工芸品になるための条件とは
伝統的工芸品として認められるには、次の条件を満たす必要があります。
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100年以上の歴史があること
その土地で100年以上前から使われている技術や材料が必要です。 -
主に手作業で作られていること
機械よりも職人の手仕事が大事です。 -
地元の材料を使っていること
地域の自然や文化が反映されていることが求められます。 -
日常生活で使われること
ただ飾るだけではなく、日常的に使われる実用品である必要があります。 -
一定の規模で生産されていること
一人の職人だけではなく、地域全体で作られていることが条件です。
【 クイズ 】伝統的工芸品に指定されていないものはどれ?
クリックで正解&解説をチェック❣
次のうち、「伝統的工芸品」に指定されていないものはどれでしょうか?
- 信楽狸(しがらきたぬき)
- 南部鉄器(なんぶてっき)
- 有田焼(ありたやき)
正解!
不正解...
正解は信楽狸(しがらきたぬき)です。
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その他の伝統的工芸品の例
日本にはたくさんの伝統的工芸品があります。例えば、この3つ。
- 江戸切子(東京都):繊細で美しいカットが特徴のガラス工芸です。
- 輪島塗(石川県):漆を何層も塗り重ねた丈夫な漆器です。
- 西陣織(京都府):豪華な織物で、着物の帯として有名です。
これらの品は、地域の伝統や技術を大切に守りながら作られている伝統的工芸品です。
親子で楽しむ「伝統工芸 青山スクエア」の魅力
現代では、便利な製品が増え、伝統的工芸品を使う機会が減ってきました。しかし、観光地での販売や海外輸出、新しいデザインとの融合など、現代に合った形でその魅力を伝え続けています。
なかでも都内でおすすめのショップは、東京都港区にある「伝統工芸 青山スクエア」。ここは、全国の伝統工芸品が一堂に集まる体験型ギャラリー。日本各地の歴史と文化が息づく伝統工芸品を間近で見られるだけでなく、実際に手を動かしてものづくりの魅力を味わえる場所として、親子でのお出かけにぴったりです。
青山スクエアでは、年間を通じてさまざまな「ものづくり体験イベント」が企画開催されています。陶芸、染物、木工、漆器作りなど、日本の伝統技術を活用したアイテムを自分で作ることができ、中には子どもから大人まで楽しめる内容も。体験を通じて、職人の手仕事の奥深さや、伝統工芸品に込められた工夫や思いを学ぶ貴重な機会です!
また、職人さんによる実演も随時行われています。熟練の技を間近で見られるこのイベントは、子どもたちにとって新鮮な驚きと感動を与えることでしょう。職人さんとの交流も楽しめるため、作り手の思いに触れることができ、ものづくりの魅力をさらに深く感じられるはずです。
青山スクエア 詳細
住所 | 〒107-0052 東京都港区赤坂8-1-22 1F |
営業時間 | 11:00〜19:00 ※年中無休(ただし年末年始を除く) |
TEL | 03-5785-1301 |
インスタグラム | https://www.instagram.com/aoyama_square/ |
Youtube | 伝統工芸 青山スクエア – YouTube |
公式サイト | 伝統工芸 青山スクエア |
青山スクエアには、地域ごとに異なる伝統工芸品が多数展示・販売されており、日本全国を旅しているような気分も味わえます。ぜひ親子で訪れて、日本の伝統文化を存分に体験してください。
信楽狸は滋賀県の信楽町で作られる陶器の狸の置物で、町のシンボルとして非常に有名です。しかし、これらは「伝統的工芸品」には指定されていません。信楽焼自体は伝統的な陶器で、伝統的工芸品として認められていますが、信楽狸は特定の装飾品やお土産的な性格が強いため、「伝統的工芸品」の条件には当てはまらないとされています。