東京には”東京三大鯛焼き“と呼ばれる名店が存在します。老舗の鯛焼き屋さんには何とも言えない魅力があり、甘いもの好きにはたまりません。この記事では、それぞれの鯛焼き店の個性豊かな味わいや製法、天然物と養殖物の違いから歴史、そして三大鯛焼きの名店を巡るおすすめモデルコースまで徹底解説‼ 鯛焼きの深い魅力を知ることで、見慣れている鯛焼きのいつもの一口がもっと特別なものになること間違いなし☆ これから訪れる予定の方も、初めて鯛焼きを楽しむ方にも必見の内容です。
目次
東京三大鯛焼きとは?天然物と養殖物の違いを徹底解説
“東京三大鯛焼き“とは、麻布十番の「浪花家総本店」、四谷の「わかば」、人形町の「柳屋」の3店を指します。それぞれが持つ個性と長い歴史、確かな技術が支持され、東京の鯛焼き文化を牽引しています。それぞれのお店の詳しい紹介の前に、まずは、鯛焼きそのものについて解説します。
特に注目したいのが、”天然物“と”養殖物“という分類です。天然物とは、一つずつ鉄製の型で焼き上げる伝統的な製法の鯛焼きを言うそう。型が1匹(1個)ずつになっているから、焼き時間もひとつずつ丁寧に、外はカリッと中はふんわり仕上がるのが特徴。一方、養殖物は複数の型で一度に焼く方法で、均一な仕上がりが魅力です。手作業の温かみと効率の良さ、どちらを取るかは好みによります。
そしてやはり東京三大鯛焼きはすべて天然物! 伝統的な技術で1匹ずつ、丁寧だけど手際よく焼かれる鯛焼き。皮の香ばしさやあんこのバランスが絶妙だったり。次に、東京三大鯛焼き3店舗それぞれの違いを詳しくご紹介します。
およげたいやきくんのモデルにも!?「浪花家総本店」の魅力
麻布十番にある浪花家総本店は、鯛焼きの発祥といわれている老舗です。明治四十二年(1909年)創業という長い歴史を持つ、甘味処。その看板商品である鯛焼きは、天然物ならではの香ばしさが光ります。そして、あの昭和のヒットソングである”およげたいやきくん”のモデルになったことでも知られている有名なお店です。
このお店の鯛焼きの特徴は、薄皮でパリッとした食感。あんこには北海道産小豆が使われ、程よい甘さが魅力。一つ一つ丁寧に焼き上げられる姿は、まさに職人技。カウンター越しにその工程を見ることができるのも楽しみの一つ☆
また、浪花家総本店は、昔ながらの店舗の雰囲気も魅力。鯛焼き以外にも、やきそば・お汁粉・かき氷・あんみつ等も味わえ、遠くの方へのお土産にはとってもかわいい「鯛焼き最中」もおすすめです。暖簾をくぐるとどこか懐かしい空間が広がり、鯛焼きだけでなくその場の空気感も楽しむことができるお店です。
せっかくなので、お店の中で鯛焼きをいただいてみました!
☆☆
観光客だけでなく地元の人々にも愛され続けている浪花家の鯛焼き。初めての方もリピーターも、この特別な鯛焼きをぜひ味わってみてください♪
浪花家総本店
住所 | 〒106-0045 東京都港区麻布十番1-8-14 |
アクセス | 東京メトロ南北線麻布十番駅4番出口 都営地下鉄大江戸線麻布十番駅7番出口 麻布十番駅から92m |
営業時間 | 11:00~19:00 2F naniwaya café 10:30~18:00 |
TEL | 03-3583-4975 |
休業日 | 火曜日、第3火水連休 |
公式ホームページ |
浪花家総本店 |
行列必至!「わかば」の鯛焼きと老舗のこだわり
“わかば“は四谷に位置する老舗鯛焼き店。その人気は行列を見れば一目瞭然です。戦後間もない昭和28年に創業したこのお店は、代々受け継がれる技術とこだわりが光ります。
1尾 210円(税込)
わかばの鯛焼きは、とても見た目がうつくしく、やや厚めの皮が特徴。しっかりとした生地感がありながらも、あんこはちゃんとしっぽまで。しっとりとした仕上がりが絶妙です。皮とあんこの一体感を楽しめるよう、焼き加減にも徹底的にこだわっており、自家製あんこの控えめな甘さがクセになります。
また、わかばでは店舗奥に設けられた焼き場で職人が次々と鯛焼きを焼き上げる光景を見ることができます。その手際の良さに思わず見入ってしまうこと間違いなし。
四谷の落ち着いた街並みと相まって、わかばの鯛焼きは東京の鯛焼き文化の象徴とも言える存在。老舗の味わいを楽しみたい方には必訪の名店です。営業時間は、以前より30分早くなり、現在は9:00〜17:00(月・火・木・金・土/水を除く祝日も同じ)とのこと。あんこがなくなり次第終了となる場合もあるとのことですので、ご来店の際は必ず公式サイトなどでご確認ください。
たいやき わかば
住所 | 〒160-0011 東京都新宿区若葉1-10 |
アクセス | JR中央線・総武線 東京メトロ丸ノ内線・南北線 四ツ谷駅より徒歩5分 |
営業時間 | 月・火・木・金・土および水・日を除く祝日 9:00〜17:00 |
TEL | 03-3351-4396 |
休業日 | 水曜日・日曜日 |
公式ホームページ | たいやき わかば |
職人技が光る!人形町「柳屋」の伝統の味わい
人形町の”柳屋”は、昭和初期に創業した老舗鯛焼き店。職人技が詰まった鯛焼きは、もちろん天然物。地元民や観光客に長年愛されています。
こんがりと焼き上がった鯛焼きをひと口頬張ると、その薄皮はカリッと香ばしく、内側にはたっぷり詰まったあんこの優しい甘さが広がります。しっぽの先までぎっしり詰まったあんこは、毎朝炊き上げる北海道産小豆だけあって、重たさがなく自然な甘みが絶妙なバランス☆ 柳屋の鯛焼きは、食べ終わったあとも、もう一つ食べたくなるような鯛焼きです。
昭和の風情が残る雰囲気で、どこか懐かしさを感じさせる柳屋の店内。焼き場での手作業の工程は、訪れる人々に安心感と感動を与えます。地元密着型の店として、長い間変わらぬ味を提供している柳屋。東京の伝統的な鯛焼きを楽しみたい方にはぜひ訪れてほしい名店です。
高級鯛焼本舗 柳屋 人形町
住所 | 〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町2丁目11−3 |
アクセス | 日比谷線人形町駅A2出口より徒歩2分 都営浅草線人形町駅A3出口より徒歩3分 半蔵門線水天宮駅7出口より徒歩3分 |
営業時間 | 12:30 ~18:00 *予約受付時間 9:00~18:00 *受け取り時間 13:00~18:00 |
*予約受付について | 予約受付はお電話にて。 店舗状況によりお受けできない場合もございます。 |
TEL | 03-3666-9901 |
休業日 | 日・月(ゴールデンウィーク一部・夏期・正月 休みあり) |
公式ホームページ | 高級鯛焼本舗 柳屋 ホームページ |
東京三大鯛焼きを1日で巡る食べ歩きモデルコースと注意点
東京三大鯛焼きを一日で巡るモデルコースをご紹介します!鯛焼きは他の外食に比べればまだまだリーズナブル。シンプルな和菓子の違いの発見もおもしろく、3店舗まわると達成感もあるので、ご家族のお出かけにもおすすめです。どこも人気店なので、少し行列に並ぶことも覚悟して挑んでください。
各店舗の休業日を考慮すると、1日でめぐるなら、祝日でない場合、月曜日・木曜日・金曜日・土曜日のいずれかの曜日です。また、開店時間を考えると、わかば→柳屋→浪花家総本店の順がおすすめです。
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たいやき わかば(四ツ谷)
開店時間の9:00に訪問。
⇓ -
柳屋(人形町)
10:30の開店に合わせて移動。
⇓ -
浪花家総本店(麻布十番)
11:00以降に訪問。
午前中はたいやき わかば(四ツ谷)からスタート。その後、開店に合わせて、柳屋(人形町)へ移動。お昼は人形町か麻布十番周辺で軽めのランチを楽しんだ後、浪花家総本店(麻布十番)を訪問。商店街の街並みを散策しながら、最後の一店を味わいましょう。
このモデルコースでは、名店を巡るだけでなく、東京の多彩な魅力も同時に体感できます。交通手段やスケジュールに合わせて調整しながら、鯛焼きの食べ比べ旅をお楽しみください。
注意点は、お支払い方法です。食べ歩きで数個の購入の場合は、現金でできれば小銭を用意しておきましょう。また、大量購入の場合は事前に電話予約が便利です。
まとめ:老舗の鯛焼きでめでたい気持ちに♪
東京三大鯛焼きは、伝統の味と職人技が織り成す魅力的なグルメ体験です。今回ご紹介した名店を巡ることで、鯛焼きの奥深い世界を堪能できます。浪花家総本店、わかば、柳屋。それぞれが持つ個性と味わいを比べながら、自分だけのお気に入りを見つけてください。また、浪花家の鯛焼きは両国や江戸川橋にもあります!のれん分けなどされた他のお店にも注目です。ぜひ東京観光の際には、この特別な鯛焼き巡りをお楽しみください!
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