どんと焼きは、日本の日常に根づく市民行事の一つです。この日、たくさんの方が正月飾りや圭尾を持ちより、神社や地域の場所で激しく炎る火のなかに焼いてしまいます。何故こんなことをするのか?関東と関西での違いは?どんと焼きの日程や繁華さのピークについても、全てを解説します。日本の文化を知りたい方、関心がある方には必見のブログです!
目次
どんと焼きとは?意味と由来をわかりやすく解説
どんと焼きは日本の新年行事の一つで、主に1月中旬に行われます。この行事では正月飾りや書き初めを神社や地域の焚き火場で焚き上げます。その煙が天に昇ることで、新年の神様を天へ送り返し、無病息災や家内安全、五穀豊穣を祈るとされています。
どんと焼きの由来は古く、平安時代には既に類似の儀式が行われていたとされています。「左義長(さぎちょう)」と呼ばれる宮中行事がその起源といわれ、庶民に広まる過程で「どんと焼き」という名称が使われるようになりました。燃え残った炭や灰を持ち帰ることで、家の中に福を招き入れるという風習もあります。
関東と関西で異なるどんと焼きのスタイル:地域ごとの違い
どんと焼きは地域によって特徴が異なります。特に関東と関西では、行事のスタイルや目的が異なる場合があります。
関東地方のどんと焼き
関東では、神社や広場に大きなやぐらを組み、正月飾りや書き初めを焚き上げることが一般的です。地域によっては、焼き芋やお餅を焼いて食べる風習があり、これを食べると1年間無病息災でいられると言われています。
関西地方のどんと焼き
一方、関西では「とんど焼き」とも呼ばれ、地域のコミュニティや自治会が主導して行われます。竹を使った簡素な焚き火台が使われることが多く、祈願だけでなく地域の交流の場としての役割も果たしています。また、地域によっては神社での儀式が中心となり、観光客を迎え入れるようなイベントとして行われる場合もあります。
松の内とは?どんと焼きと正月飾りの関係
松の内は、新年に年神様を迎える期間を指し、地域によって1月7日まで(関東)や1月15日まで(関西)とされています。この期間中、門松やしめ縄などの正月飾りを家の入口に飾り、年神様をお迎えします。
どんと焼きは松の内が明けた後に行われ、正月飾りを焚き上げることで、年神様を天に送り返します。この焚き上げには感謝の気持ちを込めるとともに、新しい年の無事を祈る意味が込められています。
また、書き初めをどんと焼きで燃やし、その煙が高く昇ると字が上達するという言い伝えもあります。このように、どんと焼きは正月行事の締めくくりとして重要な役割を果たしています。
どんと焼き日程スケジュール【関東】
関東のどんと焼きは、主に1月中旬までに開催されます。以下は主要な神社でのどんと焼きスケジュールです。
愛宕神社:七草火焚き祭り(1月7日午前11時)東京都港区
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日枝神社:神符焼納祭(1月15日 午前10時15分)東京都千代田区
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花園神社:湯花祭(1月8日)東京都新宿区
鳥越神社:とんど焼き(1月8日 午後1時)東京都台東区
日程は変更される場合があるため、訪問前に公式サイトで確認することをおすすめします。
どんと焼きと同じ時期に行われる他の地域行事を紹介
どんと焼きと同じ1月中旬には、地域ごとに多様な行事が行われます。
福岡県:鬼火焚き
太宰府天満宮を中心に、正月飾りを燃やすと同時に大きな竹を焚き上げる行事です。竹の爆ぜる音で邪気を払い、一年の安全を祈ります。
奈良県:若草山焼き
毎年1月に奈良市の若草山で行われる行事で、山全体を焼き払う壮大なイベントです。山焼きの炎と花火のコラボレーションが見どころです。
新潟県:左義長祭り
新潟県では雪の中で行われるどんと焼きが特徴です。雪景色の中、火の暖かさを感じながら一年の健康を願います。
どんと焼きは地域独自の文化や伝統とも深く結びついており、その多様性を知ることは日本文化をより深く理解する手助けとなります。
まとめ:どんと焼きへ家族でお出かけしよう!
どんと焼きは、新年を迎えるにあたり、正月飾りを通して年神様を送り返し、一年の安全と豊作を祈る重要な行事です。地域ごとに特色があり、関東と関西ではスタイルが異なる点も興味深いポイントです。また、どんと焼きは松の内や他の地域行事と密接に関連しており、日本文化の奥深さを感じさせます。この冬は、どんと焼きに参加して日本の伝統を体感してみてはいかがでしょうか?
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