福島県白河市で毎年2月に開催される 「白河だるま市」 は、東北最大級のだるま市として知られ、 約700年の歴史を持つ伝統行事 です。白河藩主・松平定信の時代に発展し、現在では15万人もの参拝客が訪れる 大イベントとなっています。この記事では、 白河だるま市の歴史・白河だるまの魅力・2025年の日程情報 まで、詳しく解説します!
目次
白河だるまと白河だるま市の歴史
1. 白河だるまのはじまりは江戸時代
江戸時代、天明3年(1783)の天明の大飢饉のとき、白河藩主となった松平定信の奨励によって、白河だるまの原型ができあがりました。産業振興政策の一つとして制作された白河のだるまは広まり、現在では 東北地方を代表するだるま市 へと成長しました。現在の白河だるま市は、毎年 2月11日(建国記念の日) に開催され、多くの人々に親しまれています。
2. 白河藩主・松平定信と白河だるまの関係
白河だるまの発展には、江戸時代の白河藩主 松平定信(1759年~1829年) が大きく関わっています。松平定信は、「寛政の改革」 を行ったことで有名ですが、白河藩にいた期間には、地域の産業振興や文化発展にも尽力しました。特に 白河だるまの生産を奨励 し、職人を支援することで、だるま作りが 白河の伝統工芸 として根付くきっかけを作りました。
3. 白河だるまを作ったのはお抱え絵師・谷文晁
白河だるまは、白河藩主・松平定信公が谷文晁(たにぶんちょう)に命じて考案彩色させたのが始まりといわれています。谷文晁は、江戸後期に活躍したお抱え絵師。お抱え絵師とは、江戸時代に主君の要望に応じて絵画を制作した職業画家のこと。白河エリアには文晁や弟子たちの作品が数多く残されているそう。
「天下泰平」「家内安全」を願う縁起物 として広まっただるまの文化。白河だるま市は定信の功績を今に伝える大切な行事となっています。
白河だるまの特徴:全国のだるまとの違い
白河だるまは、全国のだるまとは異なる 独自のデザインや願掛けの風習 を持つのも特徴です。その大きな違いを以下にまとめました。
✅ 白河だるまの特徴
谷文晁の原型が基になってる「白河だるま」は丸みがあるのが特徴。松竹梅や鶴亀の縁起物がモチーフになっていて上品なデザインです。
- まゆ・・・「鶴」
- ひげ・・・「亀」
- あごひげ・・・「松」
- びんひげ・・・「梅」
- 顔の下・・・「竹」
《参考》次の記事では、だるまの起源と歴史 発祥の地をご紹介しています。
白河だるま市2025の日程・開催情報
白河だるま市は、毎年2月11日(建国記念の日) に開催されます。2025年の詳細は以下の通りです。
📅 開催日時
🗓 2025年2月11日(火・祝)
⏰ 午前9時〜午後6時
📍 開催場所
📌 福島県白河市天神町・中町・本町
🚗 アクセス情報
🚉 JR東北本線「白河駅」から徒歩すぐ
🚗 東北自動車道「白河IC」から車で約10分(駐車場は周辺に臨時駐車場あり)
駐車場情報はこちら
🛍 イベント内容
白河駅前を中心に、市内目抜き通り約1.5キロメートルの会場内に
だるまや飲食物などを販売する露店が立ち並びます
まとめ
「白河だるま市」 は、700年以上の歴史を誇る 東北最大級のだるま市 です。白河藩主 松平定信の奨励 により発展し、現在も 毎年2月11日に多くの参拝客でにぎわいます。ぜひ福島県白河市で 伝統の白河だるま市を体験 してみてください! ✨
💡参考サイト
🔗白河だるま市開催! | 白河市公式ホームページ