【岐阜県】春のおすすめお祭り５選！活気あふれる伝統文化に触れてみよう

日本全国には様々なお祭りがあり、その歴史や目的、規模などは多彩です。今回は、岐阜県で開催される伝統と地域の魅力に触れられ、一度は見てみたい！参加してみたい！春のお祭りを厳選してご紹介。ぜひ、現地へ足を運び、その熱狂を体感してみませんか？

飛騨高山に春を告げる！春の『高山祭（山王祭）』高山市

日本三大美祭のひとつに数えられる「春の高山祭（山王祭）」は、日枝神社の例大祭です。動く陽明門とも称され、国の重要有形民俗文化財に指定されている「祭屋台」が12台曳き揃えられ、その豪華絢爛な姿を披露してくれます。そのうち3台で行われるからくり奉納は、生きているかのような人形の繊細かつ大胆な演技で必見です！さらに、神輿（みこし）を中心に、獅子舞や闘鶏楽（とうけいらく）、裃姿（かみしもすがた）の警固などの伝統の衣装を身にまとった総勢数百名におよぶ祭行列が、お囃子や雅楽、獅子舞に先導され祭地域をまわります。夜になると各屋台はそれぞれ約100個にもおよぶ提灯を灯し、艶やかに夜の闇を彩ります。

さらし姿の男たちが勇壮に町を駆け巡る 起し太鼓『古川祭』飛騨市・古川町

古川祭は、町内にある気多若宮神社の例祭で国指定重要無形民俗文化財にも指定されている伝統神事です。神社での神事、古式ゆかしい「御神輿行列」が中心となって、”動”の「起し太鼓」と”静”の「屋台行列」が二大祭事として加わり、三つの行事群により２日間に渡って盛大な時代絵巻が繰り広げられます。古川祭では「起し太鼓」「屋台行列」「神輿行列」「獅子舞奉納」「闘鶏楽演奏」が見どころです。中でも数百人のさらし姿の裸男たちがかけ声とともに櫓（やぐら）をかついで、飛騨古川の町並みを巡行する「起し太鼓」はこの祭りの主役であり、他にはない熱気を感じることができます！

桜色に染めた美濃和紙の花で飾られた花みこし『美濃まつり』美濃市

美濃まつりは「花みこし」「山車」「流し仁輪加（にわか）」の３部からなる八幡神社の祭礼です。花みこしは、美濃和紙の産地らしく桜色に染めた和紙の花をつけた“しない”を 250～300 本みこしの屋根に取り付けたもので、土曜日には、大小あわせて 30 余基の花みこしが市内を練りまわります。その姿は、まるで美しい桜の花が乱舞しているようです。日曜日には華やかな 6 輌の山車と練り物が市街地に繰り出します。また土曜日の夕方からは、風刺と酒落をきかせた即興劇、最後に落ちがついた美濃流し仁輪加が行われます。

豪華絢爛な山車が町中を練り歩く『竹鼻まつり』羽島市

竹鼻まつりは、毎年５月３日に行われている、竹鼻町にある八劔神社（はっけんじんじゃ）の祭礼。県指定重要有形民俗文化財である「竹鼻祭の山車」が町中を練り歩きます。令和６年は、羽島市制施行７０周年の節目に当たることから、これを記念した特別開催（全１３輌中１２輌の曳行）を行います。山車はきらびやかな大幕・見送り幕をまとい、からくり人形や子どもの手踊りなどが奉芸され、一大絵巻を繰り広げて盛大に行われます。

重さ 4t の巨大な“だんじり”が 3 輌揃うと 1 隻の大きな船に『八百津だんじり祭り』加茂郡

八百津だんじり祭りは、八百津の産土神（うぶすながみ）である大舩（おおぶね）神社を中心として祭りが行われます。祭日には、3 輌揃うと 1 隻の大きな船の形を作る、だんじりがひき出されます。美しく飾られた勇壮なだんじりは、どっしりと重く大きなかけ声とともにひっぱられます。男たちの巧みなテコ捌きで町並みを練り歩く姿は熱気にあふれ、別名「けんか祭り」とも呼ばれています。