隅田川七福神めぐりは、東京都墨田区に点在する七福神を参拝する人気の行事です。歴史ある七福神巡りを通じて、新年の運気を高め、健康や幸運を願う多くの参拝者が訪れます。この記事では、隅田七福神の起源や由来、各神社と神様について、さらにおすすめの参拝コースをご紹介します。色紙や御朱印帳に七福神の揮毫をもらえる魅力も満載です。この冬、ぜひ隅田七福神めぐりで心癒されるひとときを過ごしてみませんか?
目次
隅田川七福神の歴史と起源を徹底解説!由来や伝統に迫る
江戸時代に始まる、隅田川七福神の長い伝統
隅田川七福神めぐりは、江戸時代に始まったとされる日本の伝統的な行事。七福神はそれぞれ異なる幸福や利益をもたらすとされ、墨田区を流れる隅田川沿いに点在する七つの神社がそれに該当します。この行事は、新年の初詣を兼ねて行われ、多くの人々が一年の福を願って巡礼します。
七福神めぐりの起源は、仏教と神道の習合文化に由来し、特に商人や職人たちの間で信仰が広まりました。七福神を巡ることで、多様なご利益を得られるという考えが、現在に至るまで続いています。また、墨田区の隅田川七福神は東京都内でも特に人気が高く、地域文化の重要な一環として広く知られています。
詳細:外部サイト
隅田川七福神の由来
隅田川七福神めぐり2025年の開催日と見どころをチェック!
新年の恒例行事は、期間限定の楽しみ
隅田川七福神めぐりは、例年1月1日から7日までの期間限定で行われます。この期間中は、特別な色紙や御朱印帳への揮毫が行われ、参拝者にとって特別な体験となります。
一部の神社では混雑を避けるために、早朝や平日の参拝を推奨しています。特に正月三が日は多くの参拝者で賑わうため、事前に訪問計画を立てることをおすすめします。開催期間中には、地元の商店街や観光スポットでも関連イベントが行われ、地域全体が活気づきます。
隅田川七福神色紙の魅力:ご利益を感じる記念品の作り方
#隅田川七福神巡り の発祥、向島百花園の福禄寿尊。
寄せ書きの色紙でも圧倒的存在感のセンターです。 pic.twitter.com/RDbXOQgeWP— 隅田川七福神公式 (@sumi_shichi) January 2, 2025
特別な色紙で七福神のご利益を形に
隅田川七福神めぐりの魅力の一つは、色紙への七福神の揮毫です。専用の色紙に各神社を巡るたびに神様の名前や印をいただくことで、自分だけの特別な記念品が完成します。
この色紙は、隅田川七福神めぐりの各神社で購入可能で、価格は1枚500円程度です。揮毫が揃うと、達成感とともに心の平安を感じられるでしょう。また、完成した色紙は家に飾ることで、一年の福を呼び込むお守りとして活用できます。
隅田川七福神御朱印帳ガイド:全神社の御朱印を集める楽しみ
御朱印帳で特別な思い出を刻む
隅田川七福神めぐりでは、1月1日から7日まで専用の御朱印帳を使って各神社の御朱印を集める楽しみもあります。この御朱印帳は、色紙とは異なる趣を持ち、参拝の証として大切に保管されます。
各神社の個性的な御朱印デザインは、参拝者の目を楽しませます。特に七福神の御朱印は、その神様に由来するシンボルや祈願が込められており、一つひとつが貴重な記念品です。※1月8日からは、各神社の通常の御朱印となるのでご注意ください。
隅田川七福神の神社完全紹介:歴史・見どころ・アクセス情報
1. 多聞寺(毘沙門天)
伝説に基づく狸グッズも人気!
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狸にまつわる伝承があることから「たぬき寺」とも呼ばれる
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江戸時代からの木造建築である山門は、区内最古の建造物
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隅田川七福神の毘沙門天を祀り、正月には七福神巡りで賑わう
多聞寺は、東京都墨田区墨田5丁目に位置する歴史ある寺院。その起源は天徳年間(957~961年)に遡ります。当初は現在の隅田川神社付近にあり、「大鏡山明王院隅田寺」と称し、本尊として不動明王を祀っていました。この寺院は、狸にまつわる伝承が多く伝えられていることから、「たぬき寺」としても知られています。
多聞寺は、関東大震災や戦災の被害を免れたため、昔日の面影を色濃く残す数少ない寺院のひとつ。特に注目すべきは山門。木造茅葺切妻造四脚門の様式を持ち、江戸時代からの木造建築として区内最古の建造物と考えられています。享保3年(1718年)に一度焼失しましたが、その後再建され、現在に至っています。
また、多聞寺は毘沙門天を祀っており、文化年間(1804~1818年)に隅田川七福神の一つに組み込まれました。これにより、正月には七福神巡りの参拝者でにぎわいを見せます。さらに、境内には狸塚や映画人の碑があり、多彩な歴史と文化の側面を持っています。
住所 | 東京都墨田区墨田5-31-13 |
アクセス | 東武伊勢崎線 鐘ヶ淵駅より約徒歩7分 |
TEL | 03-3616-6002 |
公式URL | 真言宗 智山派 隅田山 吉祥院 多聞寺 |
2. 白鬚神社(寿老神)
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天暦5年(951年)創建、主祭神は猿田彦命がまつられている
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隅田川七福神のひとつである寿老神が祀られ、新年には多くの参拝者が訪れる
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江戸時代の文化人の詩碑や墓碑が多数残されている
白鬚神社は、東京都墨田区東向島に位置し、その歴史は天暦5年(951年)。近江国(現在の滋賀県)に鎮座する白鬚神社から御分霊を勧請し、当地に祀ったことが始まりとされています。主祭神である猿田彦命は、古事記や日本書紀において、国土開拓の神として記され、正しい方位を示す道案内の神として信仰され、旅の安全や交通安全、商売繁盛、方位除けの守護神として、多くの人々から崇敬を集めています。
また、白鬚神社は隅田川七福神の一つである寿老神を奉斎しており、新年の初詣シーズンには、七福神巡りをする参拝者で賑わいます。境内には、江戸時代の風流人や文化人の詩碑や墓碑が多数残されており、歴史的な趣を感じさせます。かつては「白鬚の森」と呼ばれる美しい緑地で、向島八景や隅田川二十四景の一つとして知られていました。
住所 | 東京都墨田区東向島3-5-2 |
アクセス | 東武スカイツリーライン「東向島駅」 徒歩10分 |
TEL | 03-3611-2750 |
公式URL | 新年用トップ | shirahigejinja |
3. 向島百花園(福禄寿尊)
四季折々の花々、季節ごとの展示、茶会など
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江戸時代に開園された四季折々の草花を楽しめる庭園
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園内には、松尾芭蕉や山上憶良の詩碑など、多くの文学碑が点在
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昭和53年に国の名勝および史跡に指定され、歴史的価値が高い庭園
向島百花園は、東京都墨田区東向島に位置する歴史的な庭園で、文化元年(1804年)に仙台出身の骨董商、佐原鞠塢(さはらきくう)によって造園されました。当時、文化人や茶人、墨客が集う社交の場として賑わいを見せていましたが、戦災で一度焼失しました。その後、昭和33年に現在の姿に復元され、昭和53年には国の名勝および史跡に指定されています。
この庭園は、山草や野草を中心とした文人趣味豊かな江戸花園として知られ、四季を通じて様々な草花を楽しむことができます。特に、春の梅や桜、夏の萩、秋の紅葉、冬の椿など、季節ごとに異なる風情を味わえるのが魅力。また、園内には松尾芭蕉の句碑や山上憶良の歌碑など、多くの文学碑が点在しており、文学愛好家にも人気のスポットとなっています。年間を通じて花に関する展示や講座、伝統的な茶会など、多彩なイベントが行われ、訪れる人々に日本の伝統文化や自然美を提供しています。
入園料は一般150円、65歳以上70円と手頃で、小学生以下や都内在住・在学の中学生は無料。また、みどりの日(4月29日)や都民の日(10月1日)には無料公開日が設けられており、多くの人々に親しまれています。
住所 | 東京都墨田区向島2-19-3 |
アクセス | 東武スカイツリーライン「東向島」徒歩約8分 京成電鉄押上線「京成曳舟」徒歩約13分 都営バス 亀戸-日暮里(里22)「百花園前」徒歩約2~3分 |
開園時間 | 午前9時~午後5時 (入園は午後4時30分まで) ※イベント開催期間など時間延長が行われる場合もあります。 |
TEL | 03-3611-8705 |
公式URL | 向島百花園|公園へ行こう! |
4. 長命寺(弁財天)
「財布」 「白蛇」縁起グッズもおすすめ
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長命寺は、元和元年(1615年)頃に創建された天台宗の寺院
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三代将軍徳川家光が「長命寺」の寺号を与えた逸話がある
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境内には、松尾芭蕉や十返舎一九の碑など、多くの石碑が存在する
長命寺は、東京都墨田区向島に位置する天台宗の寺院で、その創建は元和元年(1615年)頃と伝えられています。当初は「宝寿山常泉寺」と称していましたが、寛永年間(1624~1644年)に三代将軍徳川家光がこの地で鷹狩りを行った際、急な腹痛に見舞われました。その際、住職が庭の井戸水で薬を調合し、家光の痛みを和らげたことから、「長命寺」の寺号が与えられたとされています。現在も境内には「長命水」の石碑や復元された井戸が残り、当時の逸話を偲ばせます。
また、長命寺は文学的な史跡も多く有しています。境内には、江戸時代の俳人松尾芭蕉の句碑や、滑稽本作家十返舎一九の狂歌碑が建立されており、文人たちの足跡を感じることができます。さらに、著名人の墓所も多数存在し、歴史的・文化的な価値が高い寺院として知られています。
隅田川や桜の名所である隅田公園もあり、散策コースとしても人気のスポットです。長命寺は、歴史的な逸話や文学的な遺産を有し、訪れる人々に多彩な魅力を提供しています。
住所 | 東京都墨田区向島5-4-4 |
アクセス | 東武伊勢崎線曳舟駅より徒歩10分 |
TEL | 東京都墨田区向島2-5-17 |
公式URL | 長命寺 |
5. 弘福寺(布袋尊)
「咳止め飴」も人気!
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黄檗宗の寺院で、京都の万福寺を本山とする
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本尊は松雲作と伝えられる釈迦如来像、唐風の建築様式が特徴
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勝海舟が青年時代に修行した寺としても知られる
弘福寺は、東京都墨田区向島に位置する黄檗宗の名刹で、その本山は京都の万福寺です。本尊として祀られている釈迦如来像は、松雲の作と伝えられ、寺院の建築には唐風の様式が取り入れられており、特に山門や本堂の屋根にその特徴が顕著に表れています。
歴史的には、幕末の志士である勝海舟が青年時代にこの寺で修行したと伝えられています。また、関東大震災までは文豪・森鴎外の墓もこの地にありました。さらに、境内には「咳の爺婆尊」と呼ばれる像があり、咳や口中の病に霊験があるとされ、多くの参拝者が訪れます。この像にちなんで、咳止めの飴を求める人々も多いです。また、布袋尊が祀られ、隅田川七福神めぐりで多くの観光客や信仰者が訪れます。
住所 | 東京都墨田区向島5-3-2 |
アクセス | 東武伊勢崎線曳舟駅より徒歩10分 |
TEL | 03-3622-4889 |
公式URL | 隅田川七福神の一つ| 黄檗宗 牛頭山 弘福寺 |
6. 三囲神社(恵比寿神・大国神)
「強運」お守りもおすすめ!
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文和年間(1352~1356年)に創建された古社、白狐にまつわる伝説がある
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俳人宝井其角の「雨乞いの句碑」や三柱鳥居などの文化財が点在する
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三越のライオン像を模した狛犬が設置されるユニークな見どころがある
三囲神社は、東京都墨田区向島に位置する歴史ある神社で、その創建は文和年間(1352~1356年)に遡ります。近江国三井寺の僧が当地で荒廃した祠を見つけ、修復しようとした際、地中から白狐にまたがる神像を発見しました。その後、白狐が現れ、神像の周りを三度回って姿を消したという伝説が残っています。
境内には、多くの文化財や見どころがあります。俳人宝井其角の「雨乞いの句碑」は有名で、元禄6年(1693年)の江戸の干ばつの際、其角が句を詠み奉納すると翌日大雨が降り、人々を救ったと伝えられています。また、三柱鳥居や三つ穴燈籠など、珍しい構造物も見られます。さらに、境内には三越百貨店から寄贈されたライオン像を模した狛犬が設置されており、訪れる人々の興味を引いています。また、隅田川七福神巡りの一つとしても知られ、多くの参拝者が訪れます。
住所 | 東京都墨田区向島2-5-17 |
アクセス | 東武伊勢崎線業平橋駅より徒歩7分 都営浅草線本所吾妻橋駅より徒歩8分 |
TEL | 03-3622-2672 |
公式URL | 三囲神社 | 三井広報委員会 |
隅田川七福神おすすめ参拝ルート:効率よく巡る方法と楽しみ方
一日で巡れる効率的な七福神巡りルート
隅田川七福神の位置は、よくみてみると、ほぼ一直線になっています。効率よく楽しむには、上か下から回る方法がおすすめ。最寄り駅にもよりますが、一日で回れるおすすめコースとしては、スタート地点は多聞寺から始め、徒歩や公共交通機関を利用しながら各神社を回るルート。時間に余裕があれば、周辺の観光スポットやカフェで休憩を挟むのもおすすめです。
詳細:外部サイト
隅田川七福神チラシ
まとめ:新年の初めに隅田川七福神をめぐりませんか?
隅田川七福神めぐりは、新年の初詣としても、歴史や文化を感じる散策としても楽しめる行事です。七福神巡りを通じて、福を招き、心をリフレッシュさせるひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか?家族や友人との思い出づくりにも最適です。
次の記事では七福神の弁財天さまが祀られている神社を特集しています。ぜひチェックしてみてください。