捕鯨の歴史がわかる名所:日本の文化を学べるスポット – 和歌山・長崎・山口など

和歌山県太地町のクジラモニュメント

捕鯨の歴史は日本の文化に深く根付いており、その痕跡を訪ねることで、過去の暮らしや人々の知恵を感じることができます。ここでは、日本国内で捕鯨の歴史を学べる名所をいくつかご紹介します。家族旅行や歴史探訪にぴったりの場所ばかりです!

捕鯨の歴史が息づく日本の名所・観光スポット解説

太地町(和歌山県) – 捕鯨の聖地

和歌山県の太地町は、日本の捕鯨発祥の地とされています。この町では江戸時代から伝統的な捕鯨が行われており、捕鯨文化を今に伝える貴重な地域です。

和歌山県の太地町の見どころをご紹介します。

くじらの博物館(和歌山県太地町)

 
 
 
 
 
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太地町の捕鯨文化や歴史を学べる施設です。古い捕鯨の道具や船、鯨の骨格標本が展示されており、鯨の生態についても知ることができます。古式捕鯨の様子がダイナミックに再現され、セミクジラやホッキョククジラの骨格標本に圧巻です!また、鯨ショーも楽しめ、子どもから大人まで興味深く見学できます。年末年始や一年中を通してイベントも行われています。

<外部サイト>
太地町立くじらの博物館 公式サイト

捕鯨遺跡めぐり(和歌山県太地町)

和歌山県太地町のクジラモニュメント

和歌山県太地町のクジラモニュメント

太地町には、捕鯨に使われた道具の保管場所や、捕鯨船を修理した造船所跡地など、歴史的な遺跡が点在しています。歴史好きにはたまらないスポットです。

<外部サイト>
古式捕鯨ゆかりの史跡が数多く残る「くじらの町」太地町 | わかやま歴史物語

長崎県外海地区 – 初期の捕鯨文化を感じる

長崎県外海(そとめ)地区は、長崎市の北西に位置し、角力灘に面した地域。日本で最も古い捕鯨文化があった場所の一つとされています。古代には「漂着捕鯨」といって、海岸に打ち上げられた鯨を利用する文化が発展していました。

和歌山県の太地町の見どころをご紹介します。

捕鯨ゆかりの浜辺(長崎県外海地区)

長崎件外海地区

外海地区では、かつて鯨が漂着したとされる浜辺が見られます。地域住民がどのように鯨を活用していたのか、地元のガイドさんから話を聞くツアーも人気です。

<外部サイト>
長崎市外海地区 | そとめぐり

出津教会堂(しつきょうかいどう)(長崎県長崎市西出津町)

出津教会

外海地区には出津教会堂があり、捕鯨文化と宣教師が伝えた西洋文化の接点を感じられます。

<外部サイト>
出津教会堂 | スポット | 長崎市公式観光サイト「travel nagasaki」

 

下関市(山口県) – 近代捕鯨の発展地

山口県下関市は、フグでも有名ですが、近代捕鯨が始まった場所として知られています。特に、明治時代に日本初の蒸気捕鯨船が導入されたことで、捕鯨が大きく進化しました。

山口県下関市の見どころをご紹介します。

下関市立しものせき水族館「海響館」(山口県下関市)

 
 
 
 
 
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捕鯨文化の展示コーナーがあり、日本と世界の捕鯨の歴史を学べます。鯨だけでなく、他の海洋生物の展示も充実しており、家族で訪れるのに最適です。現在は残念ながら2025年夏ごろまで閉館中とのこと。開館の時期や詳細は公式サイトなどでチェックしてみてください。

<外部サイト>
市立しものせき水族館「海響館」  公式サイト

唐戸市場(山口県下関市)

下関市唐戸市場

捕鯨が盛んだった下関では、現在でも鯨肉を購入することができます。市場を歩きながら、捕鯨文化が現代にも残る様子を体感できます。

<外部サイト>
唐戸市場 | 会話が楽しめる魚市場・唐戸市場のウェブサイト

仙崎(山口県萩市) – 浪曲にもなった捕鯨の町

山口県の仙崎地区は「鯨唄」や「捕鯨浪曲」として有名な地域です。かつて捕鯨で栄えた町並みや、捕鯨に関連する史跡が多く残されています。

山口県の仙崎地区の見どころをご紹介します。

くじら資料館(山口県長門市)

 
 
 
 
 
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仙崎で歌われた捕鯨唄や、昔の捕鯨の生活を映像と展示で学べます。捕鯨に出る男たちを励ます唄が記録されています。

<外部サイト>
長門市くじら資料館/命の大切さを学べる日本一小さな資料館

捕鯨にまつわる神社やお寺(山口県長門市)

山口県長門市

仙崎には捕鯨の安全を祈願する神社やお寺があります。境内には鯨塚があり、地元の漁師たちの信仰の中心地となっていた歴史を感じることができます。

山口県長門市にある向岸寺には、鯨位牌(くじらいはい)と鯨鯢過去帳(けいげいかこちょう)があり、鯨漁の記録を残す寺として知られています。鯨墓とともに捕獲した鯨の霊をなぐさめてきた歴史を感じとることができます。

<外部サイト>
安養山 向岸寺

網走(北海道) – 北の捕鯨文化

網走の流氷

北海道網走では、江戸時代から捕鯨が行われてきました。特に北の冷たい海で行われた捕鯨は過酷で、独特の技術や知恵が使われていました。

北海道網走の見どころをご紹介します。

オホーツク文化財センター「流氷館」(北海道網走市)

捕鯨に関する展示があり、オホーツク海で捕鯨がどのように行われていたのかを学べます。流氷の厳しい環境下での捕鯨文化に触れることができます。

<外部サイト>
流氷とオホーツク海の観光施設なら|オホーツク流氷館

網走市立郷土博物館(北海道網走市)

網走市立郷土博物館

北海道網走市にある網走市立郷土博物館は、モヨロ貝塚の発見で知られる米村喜男衛が長年にわたり収集した考古・民族資料をもとに昭和11年に開館した北海道内の最初の郷土博物館。本館は登録有形文化財にも登録されています。現在は、網走やオホーツク地域の歴史や文化を学べる施設で、網走の自然、アイヌ文化、開拓史、捕鯨に関する展示が充実し、地元の魅力を深く知ることができます。

<外部サイト>
網走市立郷土博物館

まとめ:捕鯨の文化と歴史を感じよう

捕鯨は、ただの食文化ではなく、地域の暮らしや人々の生き方と深く結びついてきました。これらの名所を訪れることで、鯨と日本人とのつながりを実感できます。次の記事では、捕鯨文化から生まれた「鯨料理」や「鯨の栄養」にフォーカスしてご紹介予定です。ぜひお楽しみに!

鯨肉の魅力:栄養価と全国の郷土料理に迫る!【第1部:栄養編】