【2022年】11月 の 歌舞伎演目の見どころ解説!【 外郎売 】とは?

2022年11月の歌舞伎座は、 市川海老蔵改め十三代目 市川團十郎白猿襲名披露と、八代目市川新之助くんの初舞台が重なってとても話題になっています。年末年始の歌舞伎演目は定番のものが登場するので毎年とくに注目したい時期。今回は、現在行われている歌舞伎の演目についてご紹介♪ ぜひ、この機会に日本の伝統文化に触れてみてください。

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【2022年】11月 の 歌舞伎演目の見どころ解説!【 外郎売 】とは?

十一月吉例顔見世大歌舞伎の演目は何?

 
 
 
 
 
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2022年11月の歌舞伎座で行われている演目はこちら。

【昼の部】
★ 祝成田櫓賑 11:00-11:38
幕間 35分
★ 歌舞伎十八番の内 外郎売 12:13-12:49
幕間 30分
★ 歌舞伎十八番の内 勧進帳 13:19-14:32

【夜の部】
★ 歌舞伎十八番の内 矢の根 14:00-16:28
幕間 20分
★ 十三代目市川團十郎白猿
  八代目市川新之助
  襲名披露 口上 16:48-17:11
幕間 35分
★ 歌舞伎十八番の内 助六由縁江戸桜 17:46-19:50

今回は、昼の部の「外郎売」について紹介します。

 歌舞伎十八番「外郎売」とは?


外郎売の演目は、歌舞伎十八番のひとつで、1718年(享保3年:8代将軍「徳川吉宗」の時代です)に、2代目市川團十郎が初めて演じたそう。2022年の團十郎襲名が十三代目でその子供である市川新之助くんが演じているというと、改めて伝統を感じます。

外郎と聞くと和菓子の外郎を思いうかべてしまいますが、ここでいう外郎は中国から伝えられた「薬」のこと。小田原で売り出された、のどに効き、頭がすっきり、口の動きが早くなる?薬が外郎なのです。そしてその外郎を売り歩く商人が登場するので「外郎売」という演目名になっています。外郎売は貴甘坊(きかんぼう)を連れています。今回その貴甘坊を演じるのが八代目市川新之助くんです。

歌舞伎十八番「外郎売」のあらすじ・見どころは?

【あらすじ】
工藤祐経(くどうすけつね)が宴会を開いていると「小田原名物、ういろうはいらっしゃりませぬか〜」と、貴甘坊(きかんぼう)を連れた外郎売がやってきます。外郎売は、工藤祐経たちの前で、外郎の薬の由来や効能を聞かせ、貴甘坊に薬を一粒飲ませます。そうすると、貴甘坊はすらすらと早口で薬の説明します。外郎売は、この早口が薬の効能のひとつでもあると説明します。
でもこの外郎売は、実は父親の仇である工藤祐経を討とうと、外郎売に化けて近づく、曽我兄弟の弟の曽我五郎だったのです。
「外郎売」には仇討ちの要素もありますが、一番の見どころは何といっても貴甘坊の長台詞です!

滑舌トレーニングにも最適!外郎売の口上の長台詞とは

歌舞伎の外郎売といえば、アナウンサーや声優、役者、演劇やお芝居の世界でとても良く知られています。なぜかというと、出てくる長台詞が滑舌や発声のトレーニングにとても良いからだそう。歌舞伎の達人サイトでは、ふりがながふってあるセリフが全部公開されているので、親子で挑戦してみるのもいいかもしれません。昔の言葉に触れることで勉強にもなるし、人前ではきはきとしゃべることが苦手だったら特におすすめです。

歌舞伎「外郎売」のあらすじを分かりやすく解説!有名な口上の長台詞も紹介

 

年末年始のその他の歌舞伎演目にも注目!

市川海老蔵改め十三代目 市川團十郎白猿襲名披露と、八代目市川新之助くんの初舞台は11月だけでなく12月もたのしめます。歌舞伎は大人でも解説がないとわからない場面も多いですが、日本の四季や人間の普遍的な感覚などが味わえるので、これから創作や表現をしていく人たちのヒントになるそうです。人気でチケットをとるのがむずかしいかもしれませんが、どんな演目なのかという点にもぜひ注目してみてくださいね!

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